キッズデザイン賞は、「子供たちの安全・安心に貢献するデザイン」「子供たちの創造性と未来を拓くデザイン」
そして「子供たちを産み育てやすいデザイン」というキッズデザインのミッションを実現し、普及するための顕彰制度です。
NPO法人キッズデザイン協議会が主催しています。
審査委員コメント
閉まる前、開け切る前の双方にブレーキ機能を取り入れたトイレドアで商業施設などの子ども指はさみ事故防止に有効な技術である。不特定多数が使うトイレによく使われる強度の高いソリッドパネルは重いため、事故の際は重篤になりやすくこうした提案は意義がある。
開発の考え方
近年設置が増えている多目的トイレのドアに使用される事の多いソリッドパネル専用のドアシステムを開発しました。
ドアが重い分勢いがつきやすい為、閉扉方向と開扉方向の両側にブレーキを付けた"ダブルブレーキ"を採用。開閉時の枠との衝撃音やはね返りを防止し、安全快適なドアへ一歩近づきました。
審査委員コメント
不意にドアが閉まった際等に指はさみ事故につながらないように、自動ロック式を採用したストッパーである。
ワンタッチでロック解除もやりやすく、子どもの家庭内事故の防止、ひいては家族全員の安全につながる製品である。
開発の考え方
子どもの家庭内事故の中でもドアの挟まれ事故が多く発生している事を背景に、危険な要因を減らしたいと考えました。
風の吹き込み等により不意にドアが閉まるのを防止し、オートロック式にする事でロックのかけ忘れもなくしました。
ドアを強く開いてもはね返る事なく、しっかりキャッチします。
審査委員コメント
幼い兄弟がいる家庭などで一緒に遊んでいて引き戸を思い切り閉めて後から来た子が指をはさむ、といった事例も多い。
後付け可能な指ガードであるため、子どもが遊びに来た際の緊急措置としても使えそうな製品である。
開発の考え方
近年需要が増えている引戸ですが、同時に指はさみの事故も増えています。
一番リスクの高いドアが閉まる際の指はさみを防止する指ガードを開発しました。
クッションゴムを引き出し、ドアの先端に引っ掛ける事で20.5㎜のすき間をつくり、本質的に指をはさまないようにしました。通風の確保や確認窓としても有効です。
審査委員コメント
公共施設等の個室トイレの取っ手位置は約900ミリだが、この高さは3~5歳の子どもの目線位置でもある。取っ手部分を丸型にして角をなくし衝突のけがなどの防止に配慮した、子ども視点による安全設計の良品。カラーユニバーサルデザインへの対応、触った時の冷たさがないなど細部の工夫も良い。
開発の考え方
子どもの目線にあるトイレロック。重大なケガへ繋がるリスクを減らしたいと考えました。
表示部の形状を丸型にしたほか、厚みを4ミリと従来の4分の1にしたことで、ぶつかる・ひっかかるといった危険を軽減します。
丸型の表示部に合わせて、外開用の取手も同形状にしました。
角がないので子どもの使用にも安心です。
トイレのロックは子供の目線付近にあります。
従来の角のある製品では、子供が怪我してしまう恐れがありました。
そこで私たちは子供が使う事を前提に、製品を見つめ直しました。
外開き用の取手はデザイン性と安全性を兼ね備えた新しいカタチを採用。
丸型の表示部に合わせて、取手も同形状にしました。
内開きはドアからの持ち出し量が4ミリと従来品の4分の1になりました。
安全性はもちろん、使用時にぶつかる・ひっかかるといったストレスが軽減されます。